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2010年2月19日 (金)

スカイラインで見た犬

2/5 夜,望遠鏡を車に積んで,星を見に行った時のことこであった.

スカイラインに入ってすぐの中央分離帯がある.そこには雪が積もっていた.その雪の上に何か居る.車の速度を緩める.雪の上に何かが居る.

こちらが止まると,その何かは,立ち上がった.白い犬であった.その白犬は立ち上がったが,逃げたりしない.動こうとしない.もしかしたら,自動車に轢かれて足でも痛めて動けぬかと思ったが,血などは見られない.

ただ,立ち上がってこちらを見ている.車の前を横切ると困るので,すっと徐行でその犬の横を通り過ぎる.通り過ぎたので,速度を出して走り出す.バックミラーに映る犬は動かなかった.

結局,その夜は,天気が良かったが,あまりに風が強いため天体観測をあきらめ,帰ることにした.二時間後のことだった.

すると,あの中央分離帯で何か居る.前回の経験であの犬が座っているのが分かる.車のスピードを落とす.するとやっぱり,立ち上がる.こちらをじっと見ている.

徐行しながら,その犬をやり過ごす.

後日,そこに詳しくしかも犬を飼っている知人にその話を聞いた.

「捨てられたんだ.その犬.」

当日,その夜はマイナス 10 ℃.しかも,強風が吹いていた.さらに,雪の上.車でやってきて,そのスカイラインの入り口に降ろされた.すなわち,捨てられたのだろう.

だが,その犬は,ご主人様が迎えに来ることをずっと待っていた.雪の上だが,そこが降ろされた,捨てられた場所だから.

そして,車が来ると,ご主人様かと期待して,立ち上がり,こちらを見るのだ.

切ないのう.ベジタリアンでもなく,鳥も,牛も,豚の肉も食うわたしだが,切ないのう.

実は,その翌日もそのスカイラインに行ったが,そこに,その犬はいなかった.

救いは,子犬ではなかったこと.

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